コイカツサンシャイン!に続くillusionの完全新作「Roomガール」が7月1日に発表され、同日予約開始しました。 ハニーセレクト2リビドー以来のリアルシェーダー作品となる今作のテーマは「3Dライフシミュレーション」。この記事では、デモムービーなどからわかる内容について考察していきます。
※この記事は随時新着情報が入るたびに追記・更新していきます。
コンセプトとグラフィック進化
今作はライフシミュレーターという位置づけで、キャラメイクで生み出した自分だけのキャラクターの「生活」に介入するというユニークなコンセプトになっています。確かに、ハニーセレクトシリーズなどはキャラクターの造作と性格のみが描写され、「普段はどんな人なのか」という生活感には欠けていました。生活感はすなわち実在感になるわけで、よりリアルさを求めるリアルシェーダーの作品としては非常に理にかなったコンセプトだと思います。
キャラメイク画面は一新されていますが、基本的な構造は「いつもの」という感じ。現状、特に大きく変える必要は感じていないので、ここは全く気になりませんね。
肌の質感はハニセレシリーズとくらべて確かに向上している感あり。アップにすると静脈まで感じられる4KシェーダーもMODでは当たり前になってきていますが、もはやそのへんは好みの世界なので、デフォルトにそこまでは求めていないですね。
特にこうしたレザー、メタルものの質感はリアルシェーダーでは大切ですし、MODでいじりずらい部分なので、ハイクオリティに仕上がっているのは嬉しいところ。
半透明素材や光沢素材の描写も格段に向上している感じがします。
女性たちの「仕事と生活」
冒頭でも「生活感がリアルさを生む」ということを書きましたが、今作ではキャラクターに「仕事」を付与することで、そうしたリアリティに挑戦するようです。これまでの作品は各女性キャラクターには「性格」のみが割り振られ、それによってセリフや声質が変わっていたのですが、今作では6つの「職業」と「年上or年下」の組み合わせによる12のタイプでそれを実現するとのこと。
OL・看護師・学生・アイドルまではわかるんですが「ディーラー」「無職」と続くのは一体…?無職でなく「専業主婦(人妻)」を用意して寝取られ専用属性にしていればだいぶ購買意欲が上がったと思うのですが!ディーラー、会ったことないのでリアリティがそもそも感じられないんですよね…。そのあたり、ヒットしたら追加ディスクで期待したいところです。
ゲーム画面では、マップ別に複数の男性キャラ、女性キャラがそれぞれ自律行動しているらしい様子が描かれ、キャラタイプにはない性格や感情パラメータらしきものも確認できます。時間や曜日の概念もあるようですね。キャラは放置していればそのまま自律行動を続けるようですが、選択肢によってプレイヤーが自由に「介入」することで、運命を変えていくことが楽しめるというコンセプトが感じられます。展開によってグッドエンディングとかバッドエンディングとかもあるんでしょうか。
ここでは「行動で人間性が」「会話で関係性が」それぞれ変化していくことが明かされていますね。行動も会話もプレイヤーが操作可能なので、これの繰り返しによってキャラクターそれぞれの人間性や関係性をいじっていく箱庭遊びといった感じでしょうか。介入できる人数や回数が気になりますね。
恋仲やセフレ、と2つが分けられているのが面白い。関係が進めば、とありますが、職場内にプレイヤー男性をひとり作るんでしょうか。
一人ひとりに介入して、とあるので、群像劇的に男女カップルを好きに作ったり別れさせたり寝取らせたりできるんでしょうか。出会い、別れ、告白、Hなどのイベントに介入できるようです。…よく考えるとこれ、往年の名作「ガンパレード・マーチ」を思い出しますね。原さんによく刺されたなあ。「Hな雰囲気」とかあったりして、大変先進的な作品でしたが、あれが現代技術でH方面に進化したと考えるとヤバイですねこれ!
ゲームの流れ
「ライブハウス」「オフィス」「リビング」「セミナー」「カジノ」といったそれぞれの職業に応じた職場・施設に好みのキャラクターを登録することで、それぞれのキャラが生活を始めてくれるようです。コイカツに比べて「箱庭を眺める感」が増していますね。場所ごとに異なる仕草やキャラ同士の交流を観察できるほか、プレイヤーはキャラクターの行動を「指示」して人間関係に介入することができます。
現時点ではその施設特有の「仕事」をこなしたり、「トイレでサボってスマホを触る」といった指示が確認できます。自室では「着替える」選択があったり、他のキャラに話しかけたり。キャラクターには所持金パラメータもあり、カジノで遊ばせるとしっかり増減するようです笑 下品なエロ衣装で出勤させたり、職場で「オナニーする」の指示を出したりすることもできるので、このあたりは催眠ゲーに近いムードもありますね。
行動の積み重ねによって他キャラとの人間関係が変化していくので、孤立したりカップルになったりといろいろ面白い展開が望めそう。人間関係は恋人だけでなく、「セフレ」「愛人」というステータスもあるようです。プレイを進めていくと女性キャラの自宅を覗けるようになり、恋人やセフレを家に招かせることも可能になるとのこと。いよいよガンパレ学園モードのエロゲー版という感じがしてきましたね。
キャラメイクの進化 NEW!
過去作に比べ、特徴的なのは肌の透明感や光の表現が強化されていること。特に耳や指など体の薄い部分を光が透ける表現が新鮮ですね。体験版を遊んでみて感じたのは肌のきめ細やかさ。ただ、過去作のキャラカードを読み込むと、顔立ちの印象がややラブドールっぽい(つまりシリコンっぽい)と感じるユーザーもSNSでは多いようです。
リアルシェーダーキャラは、その中でもリアル人間風・ポリゴンキャラ風と路線が分かれるのですが、リアル人間風にすればよいというわけではない(より不気味の谷を感じてしまう)こともあるんですよね。もちろんMODが導入されていけばいくらでも表現方法の選択肢は広がるわけですが、このあたりは好みが出るところかもしれません。
気になる新録データは、衣装だけでなんと350以上、髪型も200以上とのこと。これは嬉しいですね!特にこれまでは非常に不足していた男性の服装がかなり盛り込まれているようなので、いろんなシチュエーションが楽しめるようしっかり網羅してくれていることを期待したいところです。
細かい点ですが、「キャラクター初期化ボタン」「アクセサリ初期化ボタン」「折り曲げられるFKアイテム」といった新要素もありがたい。特にアクセサリを一発で全部はがしたい場面はこれまでの作品でよくあったので、こういうインターフェイスの進化は大歓迎です!
Hシーンの進化 NEW!
まず驚きなのは「総体位数が200超」という点。オフィスでの「机下フェラ」「机上足コキ」、アイドルのバックステージにある鏡を生かした「鏡前もたれ立位」といったニッチな部分をしっかり網羅してくれているようです。驚いたのは女の子がスマホを覗き込みながら犯されている「スマホ正常位」や「スマホフェラ」。イリュージョン公式の体位で「こういうのが欲しかったんだよ!」という感覚を久々に覚えました。
さらに、プレイが激しくなると肌が汗ばむ表現があり、汗が肌を滑り落ちる表現も実装されているとのこと。このあたりの技術…というより、エロを突き詰める意識の方が今作はかなり進化しているようです。
予約特典とスタジオ
予約特典はマリンレジャーセット。既に予約開始しているので、どうせ買うよって方は忘れないうちに済ませておきましょう。
キャラメイクの体験版も既に
公式ホームページでインストールできるようになっています。なお、今作はAI少女やハニセレ2リビドーのキャラカードにもコンバート対応しているとのこと。
もちろん、キャラスタジオも発売後に配信される予定とのことです。こちらも期待ですね!
「見た目だけ」でないエロさに期待
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ガンパレでカップルを作ったり壊したりと無為な高校時代を過ごした30代の賢木としては、妙に心の柔らかい部分が刺激される「ライフシミュレーター」というジャンル。これまでも「女性キャラを観察する系」の作品をイリュージョンは出してきたわけですが、そこに「仕事」という概念が加わったのが新しいですね。
せっかくエロゲーなので、ふわっと告白してHしておしまいとかではなく、ちゃんと工夫したエロシチュエーションが入れられているのか?というところが今作のポイントになろうかと思います。「恋愛ポイントが既定値たまりました、告白できるようになりました、告白OKです、Hできます、Hしました、これからはいつでもHできます、良かったですね!」という修行の繰り返しに、ユーザーはもうエロさを感じなくなっています。そのあたり、ちゃんと女性キャラが「生きている!」と感じられるだけではなく、「それでいてエロいシチュエーション」をしっかり描いてほしいですね。
illusionはいつも3D技術や新しいことに挑戦する姿勢は本当に素晴らしく、だからこそ斜陽産業であるエロゲー業界で力強く生き残っているんですけど、これまでのエロゲー業界が培ってきた「どうしたら抜けるのか」という文化的な部分はおざなりで、エロゲーハウスメーカーというよりは技術屋さんに寄っていっている感があります。まず、本編を作るにあたってメインになるシナリオライターというものが存在しない感じ。これがよくないとずっと思ってきました。「プレイホーム」などはコンセプトはいいのに、肝心のテキストやシナリオが何も練られておらず、さほどヒットしなかったのもご記憶のとおりです。
コイカツは結局自分の大好きな版権キャラを創造でき、さまざまなスクショが撮れるところにユーザーが面白みを見出したからこそヒットしたわけですが、このキャラメイク&スタジオ路線をずっと続けるのではなく、やっぱり「本編が面白い」「本編がエロい」「本編がやりたい」と思える作品を出してほしいとファンの一人として思います。
今作がどういった面白さを提供してくれるかはまだわかりませんが、期待して発売日を待ちたいですね。以上、賢木がお送りしました。
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個人的にはジンコウガクエン系の系譜のゲーム内容を期待してます
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