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ILLGAMES爆誕!Illusion終焉の真相と「ハニカム」体験版の最速考察

最終更新:2023/08/05 00:19 │ ブログ記事 | コメント(0)
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こんばんは、スタジオ真榊です。本日は3Dキャラメイクゲームブランド「illusion」の突然の後継者「ILLGAMES」とその第一作「ハニカム(Honey come)」について、最速のまとめ記事をお送りします!

公式サイトでは、公開と同時にキャラメイク体験版やデモムービーも公開されており、コンセプトやコイカツから明確に進化した部分などが分かってきました。気になる「スタジオ機能」の有無など、現時点で分かっていることやコイカツユーザーとしての体験版の感想、進化したポイントなどをできるだけ詳細に紹介していきたいと思います。

ハニカム  ハニカム


読み飛ばしてもいい「これまでの経緯」

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さて、7月14日に突如発表されたillusionの活動終了は大いにSNSをざわつかせました。8月18日をもってダウンロード版の販売や公式サポート、各アップローダー等のサービスは全て終了し、過去作品は終売、新商品の開発も打ち止めになることが発表されました。単なるブランド名の変更ではなく、最新作を含む過去作品一切を購入できなくなることは衝撃をもって受け止められ、かなり「駆け込み需要」も生まれたようです。もともとスタジオ真榊のブログはハニーセレクト・コイカツの解説サイトとして長らく活動してきたこともあって、突然mod解説へのアクセスが急増するなど、異常事態であることが大いに観測できました。

その後、事態が動いたのは7月21日。もともとIllusionの開発チームのアカウントとして運用されていたTwitter(X)アカウント@Projecti18が動き出し、8月4日正午に新たな発表があることが示唆されました。
アニメシェーダー系3DキャラメイクとみられるUI画面の一部が公開され、「後継ブランドの示唆か?」と騒がれていましたが、その結果が、本日公開された「ILLGAMES」および「ハニカム」の情報だったわけです。



「ILLGAMES」と旧ILLUSIONの関係は?

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現時点で、新ブランドである「ILLGAMES」についてや、また「なぜillusionをわざわざ終わらせて、新ブランドを立ち上げなくてはならなかったのか?」についての情報はさほど多くはありません。Illusionは株式会社アイワンプラスの提供するゲームブランドであり、会社名ではなかったわけですが、ILLGAMESのサイト上ではアイワンの名前が確認できず、最下部には「ILLGAMES inc.」の文字が。アイワンプラスの企業サイト上でもILLGAMESについては特に記述はありませんでした。

ILLGAMESの公式サイトには3Dクリエイターの求人情報なども掲載されているのですが、こちらにも運営企業に関する詳しい記述は見当たらず、アイワンプラスと新ブランドとの関係は定かではありません。

ここからは単なる憶測になりますが、運営企業がそのままで単なるブランド名を一新するだけであれば過去作品を終売して「店じまい」する必要はないはずです。それをしなかった(せざるをえなかった)ということは、「ILLGAMESには旧Illusionブランドゲームの対応ができない関係にあり、そしてアイワンプラスもそれをしない」ということにとれます。
単純に考えると

・「アイワンプラスが何らかの事情でIllusionブランドを維持することが厳しくなった」
・「ただ、クリエイタ-チームとしてはそのまま新作を開発できる能力があり、新しい企業体に引き継がれた」
・「旧作品の版権などは委譲されず、コンテンツは酷似しているがあくまで別企業として活動していく」

といったことが邪推できますが・・・。アイワンプラス側はIllusionブランド終了発表時点でメディア取材に対しコメントしておらず、今回のリブートの真相は現時点では分かっていません。

最新作も含めた「全作品の終売」には個人的に穏やかでないものを感じており、著作権などをめぐって法的トラブルになったとか、大半のクリエイターが独立してILLGAMESを立ち上げてしまい、もはや企業体を維持できなくなったなど、のっぴきならない事情を想像してしまうのですが…判断材料が何もないので、何を考えても邪推になってしまいますね。単純に過去作品のサポートを完全終了することで対応にかかるコストを削減し、新規コンテンツに注力できる「狭くて大きな商売」にするということかもしれません。

デビュー作「ハニカム」の考察

さて、暗い想像はここまでにして、記念すべきデビュー作「ハニカム」に話を移しましょう。

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(公式サイトよりスクショ引用)

公式サイトとデモムービーでは、既にかなり多くの情報が公開されています。作品コンセプトはある洋館に迷い込んだ主人公が、女の子たちと「甘くてエッチな、至福のひと時」を過ごす・・・という「ハニーセレクト」を想像させるもの。ハニセレはキャラメイクした女の子を呼び出してHするのがメインのコンセプトで、コイカツは学園や孤島における「恋活」ADVだったわけですが、それぞれのいいとこ取りをした感じがします。
個人的にはコイカツのゲーム本編はさほど心に刺さらず、体位シミュレーターやスクリーンショットスタジオといったツールとしての利用が多かったので、よりシンプルな3Dキャラメイクゲームに立ち戻る感じがしたのは好評価ポイントでした。

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(公式サイトよりスクショ引用)

キャラクターはいつもの性格管理で、公式サイトでは今のところ「明るい」「クール」「ボーイッシュ」「無邪気」「気弱」「母性」「パル(メインビジュアルの娘)」とセリフ音声が公開されています。ツンデレ(強気)はないと困るのでぜひ実装していただきたいところですが、このあたりは拡張版商法で大切なところなので注目したいところですね。ちなみに、コイカツ(サンシャイン)では◆種の性格が実装されていましたので、どれくらいのボリューム感で来るのか気になります。

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(デモムービーよりスクショ引用)

デモムービーからほかに読み取れるのは、ハニセレのような待合室マップを主人公を操作して歩き回り、キャラクターに話し掛けられる点。面倒な会話を挟まなくても、即プレイモードに入れそうな点(複数プレイもあるようです)。キャラメイクについてもいろいろと見て取れますが、このあたりはキャラメイク体験版の感想部分に譲ります。

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(公式サイトよりスクショ引用)

公式サイトのコンセプトページを観ると、やはりキャラと交流して関係を構築するコイカツに近いADVモードがあるようです。シャワーを覗くイベントなどもあるようですが…(ADVにあまり興味がないので割愛)


ハニカムはDL専売!

あと、地味に大きなポイントが、ハニカムにはパッケージ版がないということ。
FANZAとDLsiteのダウンロード専売タイトルなんですね。DL専売にすることで、在庫を抱えるリスクはなくなります。ILLUSIONが過去の作品を終売したことと関係があるのかはわかりませんが、ちょっと気になるポイントの一つでした。
ちなみに、ハニカムの必要スペックはこちら。特に驚く内容はありませんでした。SDをローカルでいじっている勢にとっては余裕の内容と思われますね。

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(公式サイト・スペック表よりスクショ引用)


キャラスタジオの有無は?

さて、コイカツ勢としてはやはりメインモードとして親しんできた「キャラスタジオ」機能が存在するのか、どのように提供されるのかといったところが気になるところ。この点、ハニカム公式サイトには言及がないのですが、ILLGAMESサイトには「キャラクター・マップ・アイテムをジオラマのように配置して撮影・鑑賞を楽しむビューアーソフト」を近日発表するとの記述が。

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(公式サイトよりスクショ引用)

「クリエイトスタジオ」と題されていて期待が高まるのですが、項目部分に「ゲーム以外のソフトもお楽しみに!」と記載されていて、ちょっと引っかかるところです。これまではゲーム購入者向けに公式サイトでDLできるおまけ機能という位置付けでスタジオが存在したわけですが、「ゲーム以外のソフト」と言われると、「スタジオを単体として販売する」とも取れるような。これも、詳細はまだよくわかりません。(あと、Createのスペルが…)

おまけにその記述のすぐ横には「アニメだけじゃないリアルなゲームも開発中!」とあり、ILLGAMESとしてはどうやらリアルシェーダーゲームも継続していく方針の模様。いよいよIllusionと何が違うのかよくわからなくなってしまいますが、ここは続報を期待して待つことにしましょう。


キャラメイク体験版を触ってみた

さて、さっそく公開されたばかりのキャラメイク体験版を触ってみました。デモムービーからも特にキャラのお顔の進化がしっかり見て取れ、modなしのデフォルトでかなりクォリティの高い顔立ちが作れることが見て取れます。

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(公式サイトよりスクショ引用)


まずはマニュアルを見てみましょう。

まず気になったのは、髪の毛の設定可能なカラー範囲が広がっていること!水星の魔女のニカさんみたいなインナーカラーも再現できるようですね。

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(体験版公式マニュアルよりスクショ引用)

さらに、一つの髪型でも細かく細部を調整することが可能になっており、「サイドカールバング」だけでも「メカクレ髪型」に調整できることがわかります。いわゆる「メッシュ」のような部分カラーリングも可能です。

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(体験版公式マニュアルよりスクショ引用)
また「その他設定」で、「八重歯」「フタナリ」の属性を追加できることが判明。とくにフタナリについては、これまではMODでしか不可能だった(よね…?)ので、これは思い切った対応ですね。あとは保存した2人のデータを掛け合わせて新しいキャラを作成する「融合」モードや、なんとなくこんな感じ、というコンセプトを伝えて自動作成してもらう「イメージで作成」モードもあります。

キャラカードの撮影の仕方やUIがらみも、いつものイリュという感じ。ほっとしますね。
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(体験版公式マニュアルよりスクショ引用)


個人的感想とポイント

・右下の操作パネルでアンドゥ/リドゥが実装。地味にありがたい。
・口の表情の種類はちょっぴり増えていて、ペコちゃんみたいなてへぺろなどカワイイものも。でも基本コイカツ。
・目の表情の中には左右非対称のものもあってかわいい。漫画表現っぽい表情も前よりマシになっている。
・ポーズは可愛いものも追加されている。ただ基本、親の顔より見たコイカツポーズ。

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・「まぶた」(目の上の線)という設定が増えていて、なかなかよい。
・顔のペイントはコイカツ。やる気なし(需要もあまりない)
・チークにハイライトを入れられて、最近のアニメっぽい表現ができるように。
・髪型、大変進化している。「モノ」感がなく、動画の揺れがとても良い。細かく長さや位置を調整できそう。例えば、ただの「ロングヘア」でもまっすぐ落ちるのか、左右どちらかへ流れるのかが決められる。ただ、一つ髪型を作るだけで大変そうなので、純正髪型の種類が少なくなりそう。
・髪のハイライト、非常に進化している。まぶしいほど強く反射するものもあり、子供だましじゃない。


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・体験版では「私服/部屋着/風呂着」の三種を設定可能。かつ、髪型や化粧なども個別に設定できる。体操着とか水着とかあったコイカツは良かったんですが、3種類しかないとバリエーションがあまり…と思いましたが、デモムービーを見ているとそれぞれに複数設定ができそうな感じがします。
・「特性・心情・H属性」の設定パラメータあり。いつもの感じでADVでの対応やパラメータ変化に影響するのだろう。
・声。パルを除く6種類の性格から選べる。声のトーンも選べるが、だいぶ自然になったかわりに、最大限高くしても低くしてもそこまでピッチが変わらない感じ。
・ニーハイの食い込みを設定できる。ウオオオ!


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・衣装、アクセサリはほとんど収録されていないので、どういったものが搭載されるか楽しみ。パッと見た感じ、いつものシリーズという感じではありましたが、クォリティは上がっていました。柄や記号の設定も可能。「水着」というカテゴリではなく、「インナー」というカテゴリに水着も下着も収録される感じですね。


利用規約をチェック


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験版冒頭に表示された利用規約も重要な示唆がありました。「個人での遊戯以外の目的で使用はできない」とされており、スクショなどを創作に使う「3D美少女ツール」のような使い方を戒めているととれます。「本製品の内容や本製品により利用しうる情報を改竄し、または消去する行為」「本製品の改変・修正・翻案...」といった部分はMODを指しているとみられ、こちらも禁止事項とされています。

コイカツは良かれ悪しかれ世界中でMODの制作が盛り上がったことで隆盛したタイトルでありましたが、MODは2020年5月以降、規約で正式に禁止された経緯があります。ILLGAMESでもそうした「MOD全面禁止」と取れる規約が継承されているとすれば、MOD制作があまり盛り上がらないことも考えられます。ここはなんとも、「蓋を開けてみないとわからない」部分ではありますね。

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「8」の健康管理についてはなぜ強調されているのかよくわかりませんが、ILLUSION時代に健康を害して訴えられたとか、何かあったのでしょうか…

また、「本製品に付随する機能等を利用して作成された画像及びデータに関しても本作品一部と見做します」は、「スクショやキャラカードの無作法な使い方をすると知財権侵害になりまっせ、常識の範囲内で使いなさいや」ということでしょうね。


まとめ

そんなわけで、駆け足でしたが「ILLGAMES」爆誕初日の考察記事を終わります。そこかしこに進化の跡は見えましたが、おおむね「8割はコイカツかな」といったムードのこのタイトル。ゲームシステムの抜本的な改革が行われた感じではなく、古きよきイリュ作品の後継といった感じを感じました。コイカツのように盛り上がるかどうかはMODDERさんたち次第なような気もしますが…それは9月の発売後にわかることでしょう。

ひさびさにイリュの記事…おっと、3Dキャラメイクゲーの記事を書くことができて、とっても楽しかったです。まずは予約して、9月を楽しみにしたいと思います。

ぎりぎり午前0時に間に合わなかった!それでは、このへんで。

スタジオ真榊でした。

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