コイカツスタジオで単なる「Anime」の繰り返しだけではなく、複雑な動きを組み合わせてアニメーションを作ることができる「Timeline」プラグインMOD。これを活用した見事なシーンデータを見て「めっちゃ面白そう!」「自分もやってみたい!」と起動してみたけれど、操作画面が複雑すぎて断念してしまった…という人は多いのではないでしょうか。今回は複数回に分けて、Timelineで誰でも簡単にアニメを作る方法を紹介していきたいと思います。
1.Timelineの基礎知識
- 基本的な操作
- タイムラインそのもの「グリッド画面」
- すべての基本、キーフレーム「◆」
- キーフレーム間の動きを操作「曲線グラフ」
- 複数キーフレームの編集
- 補間可能ファイルの詳細
- その他のTIPS
- グリッド画面は楽譜、◆が音符
2.実際に操作してみよう
おわりに
1.Timelineの基礎知識
TimelineはMOD製作者「Joan6694」氏によるプラグインMODです。HFpatchやBetter repackの多くのバージョンに同梱されているほか、
Joan6694氏のPatreonサイトからDLすることもできます。大変多機能で複雑なプラグインなので、まずは英語で書かれた公式HELPを賢木が日本語訳し、注釈を加えたものを用意しましたのでこれをお読みください。すべてを覚える必要はないので、
「どうやらグリッド画面にキーフレーム◆を作ってスタジオデータを細かく記録していけばいいらしい」ということだけ理解できれば、次の
「2.実際に操作してみよう」から読み始めてもOKです。
基本的な操作
・メインウィンドウの左側にあるボタン(time ▶ll)をクリックするか、「左シフトキー+T」でアニメーションを再生、一時停止、および停止します。同じボタンを右クリックするか、「Ctrl+T」でタイムライン画面を開いたり、閉じたりできます。これらのショートカットキーはF1キーで表示されるMODメニューから変更することができます。(下記参照)
・再生時間は、横縦のマス目が書かれた「グリッド画面」を左から右へ移動する赤いバー(以下カーソル)で示されます。上の画像で赤い線があるグリッド線の一番左が「0秒時点」で、右に行くほど未来の時間を示しています。「Duration」が全体のアニメの長さです。今は10秒になっていますが、自由に変えることができます。「Time scale」は赤いバーが1秒にどれだけ進むかを示しています。「2」にすると2倍速、「10」なら1秒に10秒分進むことになります。
・グリッド画面の上にある黒いバーをクリックすると、赤いカーソルを特定の時間に移動できます。一時停止中に時間を示すテキスト部分(上の画像だと00:00:000とある部分)を手動で入力して、カーソルを特定の時間に移動することもできます。
・ ▶llボタンの下にある「◀/(数字)/▶」のボタンは「フレーム」ボタンです。これを使用して、カーソルを一定間隔で移動させることもできます。まずは数字部分を変更することで「フレームレート」を設定しましょう。たとえば、数字が60フレームとなっている場合、▶ボタンを押すと、カーソルが現在時点の1/60秒後に移動します。10フレームに変えれば10分の1秒刻みになります。
タイムラインそのもの「グリッド画面」
・グリッド上でCtrlキーを押しながらマウススクロールするか、上部の黒いバーをマウスでスクロールすると、グリッド部分をズームイン・ズームアウトできます。Shiftキーを押しながらスクロールすると、グリッドを水平方向にスクロールできます。
・グリッドウィンドウの左側には、camera origin position(原点カメラの位置)などと書かれた操作可能なオブジェクトリストがずらっと表示されています。Timelineでは「Interpolables(直訳すると『補間可能ファイル』)」と呼ばれ、それぞれが時間の経過とともに変更できる要素を表しています。
【※注釈】ここが一番わかりにくいのですが、つまりはカメラの位置や角度、キャラの体の位置や服の表示など、スタジオを構成するあらゆる要素を時間軸に関連させて自由に変化させられると考えてください。これがタイムライン機能の中核です。例えば、グリッドの左から右に向かってcamera origin position(原点カメラの位置)をA地点、B地点、C地点と入力して再生「▶ll」ボタンを押すと、カメラがその通りに動いてくれるし、同時にキャラの動きや服装、表情などもそれに合わせて自由に決められるということです。
すべての基本、キーフレーム「◆」
・リストのそれぞれの値は「キーフレーム」と呼ばれる赤いひし形◆で表されます。グリッドの任意の位置でマウスのホイールクリックをすることで◆が 1つ追加されます。なお、追加される位置は「リストの最上部」ですので、画面外になってしまう場合もあります。ここでつまづく人多数!
・グリッドの縦軸がどのファイルを操作するか、横軸がどの時刻について操作するかを示しています。◆はホイールクリックした場所に正確に追加されますが、 Shiftキーを押しながら押すことでグリッド上にぴったり合わせて入力することもできます。
【※注釈】グリッド上にぴったり入力することはとても大事です。なぜなら、例えばアニメが始まって5秒後にカメラ位置とキャラの演技を入力したくても、手動で入力するとそれぞれ4.98秒や5.22秒位置に入力されてしまい、再生したときにバタバタした表示になってしまうからです。
・リスト上に入力された◆を左クリックすると選択状態(◆)になり、「キーフレームウィンドウ」が新たに開きます。中央にあるのは、キーフレームの時刻と値、およびこの◆と次の◆の間でオブジェクトがどのように動くかを表す曲線グラフです(後述)。グラフの横の値は次の◆までの時間、縦の値はオブジェクトの変化を示しています。
【※注釈】非常~にわかりにくいですが、グラフ左下が原点(現在の◆)、右上が次の◆を示していると考えてください。たとえば、カメラ位置のグラフが「/」となっていれば、次の◆で入力されたカメラ位置まで等速直線運動しますし、「_l」となっていればカメラは全く動かず、次の◆の時刻になったとたん次のカメラ位置に瞬間移動することになります。ほかにもゆるやかにうねるグラフが複数用意されていますが、これを使いこなすことで「カメラがゆっくりと移動し始めて途中でスピードアップし、次の◆位置に向かってゆるやかに減速していく」といった複雑な動きも表現できるようになります。
・◆のタイミングは、キーフレームウィンドウの「Time」に時刻を入力するか、「現在時刻を使用する(Use carrent time)ボタン」をクリックして変更できます。もう一つ「現在の時間にドラッグ(Drag at carrent time)ボタン」があると思いますが、これは複数の◆を選択した状態で、それぞれを「ずらしたい」ときに使います。ちょっとややこしいのですが、例えば現在カーソルが4秒時点にあったとして、「3秒時点の◆」「4秒時点の◆」「5秒時点の◆」を選択した状態で「現在時刻を使用する」を押すと、3つとも4秒時点に揃います。一方、「現在時刻にドラッグする」だと、一番左にある3秒時点の◆が4秒に、4秒の◆が5秒に、5秒の◆が6秒に「そのままの位置関係で」ずれてくれます。
・その下にある「現在の値を使用(Use carrent value)ボタン」は非常に重要なボタンです。現在スタジオ内にあるカメラやキャラ、アイテムの位置などを参照し、◆に記録してくれるボタンだからです。つまり、Timeline動画を作るということは、スタジオ内で記録したい状態を作ってはUse carrent valueボタンで任意の◆に記録し、また次の◆に次のシーンを記録し…ということを繰り返すのが基本になります。
キーフレーム間の動きを操作「曲線グラフ」
◆と次の◆の間でオブジェクトがどのように動くかを表すのが、キーフレームウィンドウの曲線グラフです。左下が原点(現在の◆)、右上が移動後の◆を示しており、この2つの間をどういう動きで埋めるのか定めてくれるグラフということです。この曲線は複数の方法で変更できます。
①デフォルトでは左下と右上の二点しかありませんが、グラフ上でホイールクリックすると点を追加できます。
②この点をドラッグアンドドロップして、時間と値を変更できます。
③ポイントに合わせてホイールをスクロールすると、点に接している両側の線の方向を変更できます。
④右側の「time」「value」「left tangent」「right tangent」を使えば、もっと詳細にグラフを操作できます。
⑤点を削除するには、ポイントを選んだ状態でCtrlとホイールクリックすればOK。
⑥「copy」「paste」ボタンを使えば、現在設定したグラフを別の◆にコピペすることもできます。
⑦inbert(反転)ボタンを使用って曲線を反転することもできます。
⑧コピーペーストボタンの下に、5つのテンプレグラフが用意されています(重要)等速直線運動するグラフ、一瞬で切り替わるグラフ、速度を変化させながら移動するグラフがあるので、実現したい動きに合わせて自由に使いこなしましょう。
複数キーフレームの編集
・同時に複数の◆を選択して編集することも可能です。デスクトップで複数のファイルを選択するときのようにグリッド画面上でドラッグすれば、赤い◆が緑の◆になり、選択された状態になります(上の画像参照)。例えばカメラ位置、角度、ズームをそれぞれカーソルがある時刻に設定したいときは、3つの◆を選択し「Use carrent time」ボタンを使えばOKです。
・Ctrl+X(切り取り)やCtrL+C(コピー)、そしてCtrl+V(貼り付け)のショートカットを使って、自由に◆をコピペすることもできます。複数の◆を選択してカーソル位置にコピペした場合、一番左にある◆がカーソルのある位置にコピーされ、その右側に他のキーフレームが以前の位置に従ってペーストされます。
・altキーを押しながら◆を貼り付けると、キーフレームが挿入されます。これは特殊な種類の貼り付け操作であり、カーソルの右側にあるすべてのキーフレームを移動して、貼り付けるために十分なスペースを確保してくれます。新しい動きを後から追加したいときに有用です。
・同様にaltキーを押しながらマウス操作をすると、キーフレーム◆の位置をグリッド画面上でそのままドラッグできます。
・選択したキーフレーム◆は、altキー+マウススクロールで拡大縮小できます(近づけたり遠ざけたりできます)。例えば繰り返しアニメの速度を変えたいときは、この方法でキーフレームの間隔を狭めればOKです。
・方向キーの右で、カーソルを特定のキーフレームに移動できます。
補間可能ファイルの詳細
・使用可能な「補間可能ファイル」のリストは、スタジオのワークスペースで何のオブジェクトを選択状態にしているかによって変化します。例えば、何も選択していない場合はカメラワークに関する補間可能ファイルしか表示されていませんが、キャラを選択した状態(名前の背景が緑色になる)だと「KKPE」が表示され、そのキャラの全身の操作状態を◆に記録することができるようになります。アイテムを選択した状態だと、光の当たり具合などが操作できるようになります。
【重要】キャラ部位の操作軸も◆に記録できる!
補間可能ファイルは、キャラの部位それぞれの「操作軸」にもリンクすることができます。たとえばキャラクターのIKをオンにした状態で好きな部位を選択(操作軸が表示された状態)にすれば、タイムライン上に「Selected Guide Object~」という補間可能ファイルが新たに表示され、各部位の状態を◆に記録できるということです。「Selected Guide Object POS」が位置(Position)、「Selected Guide Object ROT」が回転(Rotation)、「Selected Guide Object Scl」が拡縮(Scale)です。操作するとリスト上部に「GO~」と表示されますが、これはガイドオブジェクト(操作軸)の略。
→キャラに動きをつけるときはこの操作が必須になります!キャラの肩をクリックして「GO POS」と「GO ROT」を保存、キャラの肘をクリックして「GO POS」と「GO ROT」を保存…ということを繰り返して現在の体の位置を記録し、数秒後にまたどんな姿勢かを入力し…という地道な入力作業をする必要があるということですね。
【重要】KKPEで操作したボーンも◆に記録できる!
スタジオ上級者はKKPEなどのMODを使ってキャラのボーンを直接いじり、片目だけつぶらせたり口の形を変化させたりといったことをしていると思います。こうしたボーン操作もTimelineは記録することができます。
上の画像のようにスタジオ画面左下にあるKKPEボタンを右クリックして、選択したキャラのボーンを操作できる「Advanced mode」画面を出します。普段やっているようにボーンの位置・回転・拡縮を好みにいじったら、グリッド画面の「KKPE」の欄にある「Bone Position」「Bone rotation」「Bone Scale」の3つを記録(ホイールクリック)すればOK。いま操作したボーンの位置・回転・拡縮がそれぞれタイムラインに記録されます。
・補間可能リストの上部にある「すべて(ALL)」のチェックボックスを有効にすると、選択しているオブジェクト(キャラなど)だけでなく、Timelineで操作したすべてのオブジェクトの補間可能ファイルが全表示されます。全体像を見直したいときなどに便利です。
・補間可能ファイル名を右クリックすると、以下のさまざまな操作を実行できます。
①「リンクされたGuideObjectを選択」:補間可能ファイルにリンクされた操作軸がどれかわからなくなってしまった場合、このオプションを使用するとリンクされた補間可能オブジェクトが選択状態になります。例えば首をFK操作する操作軸の保管可能ファイルなら、その操作軸が画面上に表示され、すぐ操作できる状態になります。
②「名前の変更」:補間可能ファイルの名前を変更できます。テキストフィールドを空にすると、デフォルトに戻ります。
③「グループ化」:Ctrlキー+クリックで複数の補間可能オブジェクトを選択できますが、その状態でこれを使うとグループ化できます。これにより、折りたたんだり展開したりできるグループ(フォルダーなど)を表す専用の線が作成されます。
④「キーフレームの選択」:選択した補間可能オブジェクトのすべての◆を選択します。
⑤「カーソルの前のキーフレームを選択」:選択した補間可能オブジェクトのうち、カーソルがある位置より前の◆をすべて選択します。ごそっと秒数をずらしたい時などに便利です。
⑥「カーソルの後のキーフレームを選択」:同上。
⑦「色」:補間可能ファイルの背景色を変更でき、整理に役立ちます。例えば女性キャラの背景を赤に、男性を青にしたりすると、取り違えが起こりにくくなります。
⑧「カーソルにキーフレームを追加」:選択した補間可能オブジェクトごとに、カーソルがある場所に1つまたは複数の新しいキーフレーム◆を追加します。
⑨「親」:補間可能オブジェクトを特定のグループの親にするか、親から外すために使用されます。
⑩「無効/有効」:選択したすべての補間可能オブジェクトを無効/有効にするために使用されます。
⑪「上/下に移動」:リスト内で補間可能ファイルを上または下に移動します。グリッド画面の整理に使いましょう。
⑫「削除」:補間可能オブジェクトとそこに設定されたキーフレームを削除します。 ※このほかグループには専用の右クリックメニューもあります(上記とほぼ同じなので説明略)。グループを左クリックするだけで、グループを折りたたんだり展開したりできます。
その他のTIPS
・オブジェクトの補間可能ファイルは、Helpの上にある「単一ファイル(Single Files)」メニューから保存することができます。キャラクターを選択すると、アクティブになっているアニメーション(Animeタブで設定した動きのこと)も同じファイルに保存されます。
・リストの下にあるテキストフィールドを使用して、補間可能オブジェクト名で検索(フィルタリング)することができます。
・「Block Len」(ブロック長)と「Divisions」(分割)というボックスは、グリッド画面の縦線をいじるためのものです。単純に「何秒を/何分割するか」を示していますので、10/10なら10秒を10分割、20/100なら20秒を100分割したグリッド画面になります。
・Ctrlキーを押したまま、「Timeline」と書かれた部分でホイールをスクロールすると、操作画面を半透明にできます。
///////////////////////HELP画面翻訳ここまで////////////////////////
グリッド画面は楽譜、◆が音符
長文となりましたが、文章ではなかなか理解できないという方がほとんどではないでしょうか。赤いバー(カーソル)が設定した速度で左から右に流れていくグリッド画面(タイムライン)は音ゲーの楽譜のようなもので、そこに音符に相当するキーフレーム◆を配置していく…と考えてみましょう。オーケストラの楽譜が楽器によって分かれているように、キャラにはキャラそれぞれ、アイテムにはアイテムの固有の楽譜があります。そして「All」ボタンを押すと全員分の譜面が一挙に表示される…というのがタイムラインの基本になります。
「補間可能ファイル」とか「キーフレーム」とか、直観的にわかりにくい言葉が並んでいるのですが、実際に動かしてみると一気に理解が進むので、さっそく実際の使い方を紹介していきましょう。
2.実際に操作してみよう
まずこちらの画像をご覧ください。校庭に離れてならんだ3人のウマ娘を、左から順番にカメラで撮影していく動画を作ってみようと思います。
まず下準備として、左の娘をアップにしたカメラをカメラ位置①に保存しておきます。次に、真ん中の娘をアップにした画面を②に、右端の娘は③にSAVEしておきます。この3つの画像が順番に切り替わるアニメを作るには、どうしたらいいでしょうか。
おさらいしていきましょう。この画面は、「全長10秒の動画」「10秒を10分割したグリッド」「カーソルは1秒に1秒分進む」ことが示されています。「補間可能ファイル」は上から、
「camera origin position」:注視点を基準にしてカメラ位置がどこにあるか
「camera origin rotation」:注視点を基準にしてカメラの角度がどちらを向いているか
「camera zoom」:マウス操作でどんなズームをしているか
「camera FOV」:キーボードの「れけむ」「るめろ」でどんな視野にしているか
「camera position」:注視点でなく、カメラ位置を基準にしたカメラ位置がどこにあるか
「camera rotation」:注視点でなく、カメラ位置を基準にしてカメラの角度がどちらを向いているか
「TimeScale」:アニメなどのスピード調整(2倍速にしたい場合などに使う)
を意味しています。originカメラと通常のカメラがどう違うかは説明が難しいのですが、例えばキャラクターを選択して「Fキー」を押すと注視点がそのキャラに合いますよね。その注視点を中心にぐるりとカメラをまわりこんで撮りたい場合、originカメラ位置・回転を記録すればOKなのですが、ここを通常のカメラポジションのほうで設定してしまうと、注視点でなく現在のカメラ位置を中心に周りこんでしまう(キャラでなく撮影者を中心に回転してしまうイメージ)…という違いがあります。ここは体感で理解してもらったほうがいいので、まずはoriginのほうをいじってみて、なにか理由があれば通常カメラを設定してみるとよいでしょう。
まずグリッドの0秒時点で、アイネスフウジンのアップをカメラ位置として記録します。「camera origin position」の欄の一番左でホイールクリックすると◆ができました。これだけでアップにしたカメラ位置を正しく記録できたでしょうか?
ここがつまづきポイントです!
カメラの位置だけでなく「カメラの角度がどちらを向いていて」「どれくらいズームしているか」も最低限記録しないと、画角は一箇所に決められないのですね。positionしか記録していないと、再生ボタンを押したときにたまたまカメラが向いている角度・ズームのまま動画がスタートしてしまいます。ですから、上の画像のように「camera origin rotation」と「Camera zoom」のところもホイールクリックして◆を作りましょう。
最後に、3つをドラッグしてキーフレームウィンドウを表示させ、Timeのところを00:00秒にすれば、晴れて「アイネスフウジンのこのアップから動画が始まりますぞ」ということが完璧に記録できたわけです。
この勢いで、2人めのライスシャワー、3人めのトウカイテイオーのカメラ位置も記録したのが上の画像です。ぴったり3秒と6秒位置に設定できていますが、これはホイールクリックするときにShiftキーを押しておくのがポイント。そうすれば、1秒刻みのグリッドの真上に◆を載せることができます。
Shiftキーなしでホイールクリックすると微妙にずれてしまうので注意しましょう。もしずれてしまった場合は、秒数をそろえたい◆を選択した状態で、キーフレームウィンドウで「Time」欄を入力するか、「Use carrent time」ボタンで操作すればOKです。さて、再生してみましょう!
無事、3人のアップをつなぐことができました。でも、ほとんど1人目が映っていませんね。いま、カメラは動画の0秒時点から等速直線運動を開始し、同じスピードで3人めまでパンしていますが、これを「1人目を3秒アップ」「2人目を3秒アップ」「3人目を4秒アップ」にしたい場合、つまりそれぞれのカメラ位置を固定したまま瞬時に移動させたい場合はどうしたらいいでしょうか。
それには、キーフレームウィンドウの曲線グラフを使えばOKです。曲線グラフは、選択している◆から次の◆に向けてどのように補間するか(間を埋めるか)を決める重要なグラフ。現在は「/」になっているので等速直線運動ですが、これを「_l」にすれば、次の◆になるまでカメラは動かず、瞬時に移動させることができます。3つ×3組の「◆」をすべて選択し、グラフの形を変えて再生してみましょう。
思ったとおり、カメラはその地点で動かず、3秒、6秒になった瞬間に次の位置に移動してくれました。グラフのほかのテンプレートではうねったグラフもあったと思いますが、そちらを使用するとカメラが速度を変えながら3人を順番に写してくれますよ。
おわりに
かなり濃密に詰め込んだ記事となりましたが、伝わりましたでしょうか。まずはTimelineでキャラそのものを動かすのではなく、複数のカメラ位置を保存しておいて、それを順番に映すところから入門してみるのが一番早道だと思います。
この間作ったJK寝取られ動画も、ぱっと見ると非常に難しく見えますが、スタジオで4つ用意したカメラ位置をそれぞれ順番に移動させているだけなんですね。
次回は実際に、複数の「Anime」でつけたエロ体位をスムーズに移行させていく「応用編」を紹介していきたいと思います。それでは皆様、Timelineでさらに素晴らしいコイカツライフを!賢木でした。
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とうとうこういうことが出来るようになったんですねぇ。
コイカツのキャラでMMDみたいなことが出来るといいなぁって思っていたんでありがたいです。
そしてそれを纏めて和訳していただけるのはありがたいです。ちょっと読むのは気合入れないと大変そうですがw
滅茶苦茶参考になりました。
ありがとうございます
初めてTimeline 扱えました!
英語のチュートリアルさっぱりだったので
めちゃ助かりました~
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