その夜は、亮介の人生で最も異常で、淫靡で、忘れがたい一晩になった。
陽美は玄関ですぐに亮介のジーンズを下ろし、トランクスの上からパンパンに張り詰めたチンポをかっぽりとくわえ込んだ。ああっ、と声を漏らす亮介をいやらしい上目遣いで見上げながら、わざとじゅぼじゅぼと音をたててチンポをしゃぶりあげ、挑発する。亮介は下半身に走る快感よりも、すぐ側に正座して控えている「ポチ」の視線に戸惑いを覚えていた。
「じゅるっずずずずっ!・・・うふふ、ポチのことが気になる?怖がらなくてもいいわよ、噛んだりしないから」
陽美は笑うと、ポチに厳しい口調で命じた。
「ポチ!ぼやぼやしてないでおもてなしの準備をしなさい!隆様に言いつけるわよ!・・・ほおら、ご主人様はペットのことなんか気にしないで、汚れたおパンツ脱ぎ脱ぎしましょうね」
ずるりとトランクスが下げられ、皮のかぶった亮介自身がビンと天をついた。
「あら、可愛いオチンポ様♪ポチとおそろいのお子様チンチンね。しっかり可愛がって大人チンポにしてさしあげなきゃ」
陽美はそう言って、玄関にひざを着いてペロペロとチンポを嘗め回す。亮介はすぐそこにいる変態男の存在も忘れ、陽美の口腔内のやわらかさに身を任せた。ちょっぷ、ちゅっぱと規律正しいおしゃぶり音が響く中、亮介は1分と持たずに初めての口内射精を楽しむことになった。陽美は童貞男の一番絞りを一滴あまさず飲み下し、ぷはぁといやらしいザーメンゲップを漏らした。もちろんチンポから口を離さずに、べろべろとスケベな音をたててお掃除フェラをするのも忘れない。
「あはっ、ご主人様のザーメンとってもプリプリして美味しいわよ♪ たまったモノ抜いて、少しは緊張ほぐれたかしら?」
間の抜け切った表情でへたりこむ亮介に、そう言って陽美は笑った。
「うふふ、夜は長いんだから、まだまだできるわよね。あたし、もう10時間もセックスしてないからおまんこがうずいちゃってるの・・・ほら、上がって上がって。ポチがベッドルームとお風呂の準備をしてるから、すぐに童貞捨てちゃいましょうね」
誘われるままに、亮介は靴を脱ぎ、部屋の中へと上がりこんだ。
まさか、玄関で一発抜かれるとは思いもしなかった。一体この夫婦は何者なのだろうか。タカシ先輩とはどういう関係なのだろうか?彼が抱いたその疑問はその夜、結局氷解することはなかった。
* * *
陽美の「おもてなし」に、彼は一晩で6回も達した。最後にはザーメンの一滴も出ないまでにしぼりつくされ、彼は徹底的に「女」というものを楽しんだのだった。元は夫婦の寝室だったという部屋のダブルベッドの上で、彼は人妻を犯しまくった。はじめは遠慮がちだった彼も、しだいに女を犯す悦びに慣れてきたのか、最後にはアダルトビデオのような責め言葉を使って陽美を虐めあげた。
「夫の前で犯されて嬉しいんだろ!この変態女!」
「そうですぅっ!陽美はっ、初対面の童貞さんの筆卸しに使われて夫の前でケツを振るのが大好きな、淫売女ですぅ!ああっ、もっとズコズコして!包茎チンポぶっささるの気持ちいいのォっ!」
「オラッ!もっとケツを使って楽しませろ!今夜は俺のメス奴隷になるんだろ!」
「ああん、ごめんなさいご主人様、お好きなだけ犯してくださいっ!陽美は亮介様の一夜妻になりますうっ!ああ、あああっ!アヒッ!うン、んんんっ!」
「おおっ、出る出る出る・・・!ザーメン中で出るぞっ!」
「ああっ、イ、イクのね?初めて会った女のまんこに、童貞ザーメンたっぷり注ぎ込むのねっ?ああん、すっごい興奮しちゃう!きて、きてきてえっ!ポチの見てる前で、妻が童貞に種付けされるとこ見せ付けてえっ!」
ドビュッ!びゅるるるるるるるううううううっ!
* * *
亮介が外でこの夜の体験を話すことは、けっきょく一度もなかった。
それから彼は「タカシ先輩」を心から信奉するようになり、やがて毎晩のように一緒に遊び歩くようになった。女の犯し方から振り込め詐欺の「アポ電話」の仕方、覚せい剤の静脈注射のやり方まで全てを彼に教わり、亮介の大学生活はアンダーグラウンドなものに落ちていった。タカシはマンションにいつでも来ていいと言ってくれたので、亮介は他の仲間たちと同じようにあの部屋に入り浸り、ポチを好きなように小突き回し、気が向けば陽美の体で性欲を処理する日々を送った。
結論だけを記せば、亮介はそれからの1年間で陽美を31回犯し、23回ザーメンを口内射精し、小便を7回飲ませ、1度妊娠させた。亮介は若い性欲を彼女に全てぶつけ、これまでAVを見るなどしてためてきた妄想を全て彼女の体で実行した。陽美は避妊に失敗して亮介の子供を1度堕ろした記念に、ラビアにピアスを1つ開けた。
二人は恋人でも愛人でもなく、ただそれだけの仲だった。亮介のようにタカシに気に入られ、陽美と自由にセックスできる男は学内に何人もいた。タカシは自分の信奉者を増やすために陽美を使っているようなふしもあったが、亮介は美人のヤリマン女を好きに犯せることに満足しており、特段そのことについて深く考えることはなかった。
1年後の秋、4年生になっていたタカシはある事件をきっかけに陽美を捨てて失踪したので、それきり亮介がマンションを訪れることはなくなった。あれから数年が経ち、彼はときおりあの部屋にいた「ポチ」という男性のことや、ポチがまるで自分の娘のようにかいがいしく面倒をみていた幼稚園くらいの年の女の子のことを思い出すことがあったが、今となっては彼らが一体何者だったのかを確かめるすべはない。かつての夫の前で初対面の男のチンポをくわえ込み、いたいけな幼女がすぐそばにいるにも関わらず淫語を撒き散らしてアクメをキメるあのメス豚女。タカシが失踪してからしばらくして、亮介はある歓楽街で彼女に良く似た姿の女性がヤクザと思しき男とともに歩いているのを見かけたが、もちろん声をかける勇気はなかった。
【続】
- 関連記事
-