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【雌堕ち小説】スペードクイーンチャレンジ(上)

最終更新:2017/08/06 10:05 │ 【小説】短編シリーズ | コメント(6)

(閲覧注意:男の娘が洗脳雌堕ちする変態向けSSです)


例のアプリ「スペードクイーンチャレンジ」が流行り始めたのは、確か今年の春頃のことだ。毎日プッシュ通知されてくる『チャレンジ』を失敗せずに41日間続けることができれば必ず恋が叶う・・・といううさんくさい願掛けアプリ。チャレンジとともに通知される動画や音楽を鑑賞することでユーザーに心理的な効果を及ぼすそうで、芸能人がSNSで紹介したのをきっかけに「人が変わったように人気者になれる」「本当に恋愛が成就する」とじわじわと口コミが広まった。今では全国放送のワイドショーでも社会現象として取り上げられるほど、中高生を中心に爆発的な流行が続いている。


ハニカム  ハニカム


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「ねえ酒井くん、知ってる?このアプリ」

「ああ、スペチャレだろ?ウチの姉貴がガチでやってる真っ最中」

「ほんと?うちの学校でもすごい流行ってるらしいね。効き目あるのか知らないけど」

「いやーそれ本物だよ、うちの姉貴、前は陰キャだったくせにマジで人が変わったみたいに明るくなって怖いくらいだわ


瀬尾まことは、隣の席に座る酒井の話に「へえ、そうなんだ」と気のなさそうな返事をしながら、さりげなく教室の前方で女の子たちと談笑しているクラスメイト、神橋明梨(かんばしあかり)の方に視線を送った。同じ楽器部に所属する明梨はまことにとって小1からの幼なじみで、密かに思いを寄せている憧れの対象だ。酒井はそうしたまことの仕草には気づかない様子で、「F組の藤井美穂いるだろ、ほら、一学期までフツーだったのに夏休み明けたらいきなり美人になったやつ。あいつこのアプリで彼氏できたって言ってるらしいぜ」と情報通らしいところを見せ、「なに、瀬尾始めんの?スペチャレ」と言ってにやにやと笑った。


「べ、別にそういうわけじゃないけどさ」

「まじめ少年の瀬尾クンもついに彼女募集開始か?・・・へへ、もしかして彼氏じゃないだろうな。俺柔道部だからわかるんだけど、お前相当『そっち系』の先輩に見初められてんだぜ」

「ちょ、勘弁してよ!」


と、焦って否定するまこと。小柄で女生徒のような顔立ちをしたまことは、文化祭のメイド喫茶で冗談半分にメイド衣装を着せられたことがきっかけで、今でもときどきこうした「いじり」を受けることがある。本人に「その気」は全くないのだが、男からのラブレターをもらったり、帰り道に男の先輩につきまとわれたりしたこともあるまことにとっては、酒井の言葉はいささかシャレにならない冗談であった。


酒井の指摘通り、まことがこのところ例のアプリに強い興味を抱いているのは事実だった。きっかけは同じ区に住む明梨とたまたま2人で帰ることになった先週の火曜日、彼女からふと


「ねえ、瀬尾はスペードクイーンチャレンジってやったことある?」


と尋ねられたことだった。そもそも意中の人と2人きりという状況に緊張していたまことは、不意に向けられた恋愛めいた話題にどぎまぎして「え、いや、僕は別に・・・」とごまかしてしまったが、明梨が「そっか。あたし、ちょっとやってみようかなって思うんだよね。ふふっ、この意味、わかる?」と言って恥ずかしそうに笑ったので、初心な彼は何も言えなくなってしまった。


(あれはどういう意味だったんだろう?)


明梨の言葉が気になって悶々としてしまい、このところ部活も勉強も手につかない。恋を成就させるスペチャレをやるということは、明梨が誰かに恋をしているということだ。でも、僕のことをなんとも思っていなかったらそんなことを話してくれるだろうか?もしかしたら、その「誰か」はもしかして・・・と、童貞の妄想めいた期待も膨らむが、的外れな勘違いということも十分ありえる。

あれから明梨と二人きりになるチャンスもなく、かといってこちらから話し掛けられるような気の利いた話題もない。煩悶にもだえているうち、いつの間にかまことは、自分もその「スペチャレ」に挑戦したいと思うようになっていた。口べたな自分でも明梨との共通の話題にできるかも、という程度の軽い気持ちだった。


              * * *


その日、さっそく「スペードクイーンチャレンジ」をインストールしたまことは、少しどきどきしながらアプリの説明文を読んでいった。だいたいの概要はワイドショーでも見ていたが、そんなに難しいものではないようだ。最初に誕生日や性別といった簡単なプロフィールを登録し、毎朝8時ちょうどにアプリに表示される「3つのクエスチョン」に「はい」か「いいえ」をタップして回答すると、しばらくして「今日のチャレンジ」がプッシュ通知される。内容は「今日1日文字を書かないで過ごしましょう」とか「左右で違う靴下を履いて1日過ごしなさい」「今週はこの動画を一日一回見ましょう」といった他愛のないもので、それを失敗せず41日間続けることができれば必ず恋が叶う・・・というのがルールらしい。


このチャレンジは次の日のクエスチョンが表示されるまでにクリアすればいいのだが、課題内容が誰かにバレたらその時点で「チャレンジ失敗」になってしまうというユニークなルールがある。たとえば、左右違う靴下を履いている日に「お前、スペチャレ挑戦中だろ?」と指摘されたらそこで終了だ。チャレンジ失敗は自己申告制なので挑戦を続けてもばれないが、恋愛成就の効果は得られなくなるーということらしい。脳科学的な効果をうたったアプリにしては何とも曖昧なルールだ。


ネットの情報によると、どうもこのチャレンジ内容は「クエスチョン」の回答の仕方で無数に枝分かれしていくらしい。運営側がクエスチョンの内容を解析して、そのユーザーにふさわしいチャレンジを与えるという仕組みだ。ただ、チャレンジ期間がなぜ41日なのか、スペードクイーンの意味はなんなのか、そして一体どんな企業が何の目的で提供しているサービスなのかといった疑問の答えは今の所、全て謎に包まれている。個人情報の収集目的だとか、この数ヶ月間全国で多発している中高生行方不明事案の原因はこのアプリを使用していたためだ、などとネット上では議論が盛んだが、結論は不明のままだ。


「あなたは男性ですか?」▶︎はい いいえ
「いま、あなたには好きな人がいますか?」▶︎はい いいえ
「あなたの好きな人は年上もしくは年下ですか?」はい ▶︎いいえ


翌朝、まことは家を出る前にさっそく最初の「クエスチョン」に回答してみた。5分ほどして、ピローン♪という通知音とともに画面に表示されたのは「左右違う靴下を履いて過ごしましょう」というネット上でもよく知られたチャレンジで、なんだかほっとしてしまう。こんな簡単なことで明梨とうまくいくなんてことがあるだろうか…とバカバカしさも感じてしまうが、一方でわざわざ違う靴下を選んで履く行為にワクワクしている自分もいて、なんだか複雑だ。初日からバレてしまってはばかばかしいので、よくよく見なければ違いが分からない似たような黒靴下を履いて、まことは家を出た。


「あなたの好きな人は女性ですか?」▶︎はい いいえ
「あなたは人よりおとなしい性格だと思いますか?」▶︎はい いいえ
「最近、誰かを殴ったことはありますか?」はい ▶︎いいえ


「今日のチャレンジです。手のひらに黒のサインペンでスペードの絵を描き、さらに中央に好きな人の名前を書いて1日過ごしましょう。誰にも見られてはいけません」


「あなたは誰かとキスをしたことがありますか?」はい ▶︎いいえ
「心理テストです。あなたは深い森の中である人に出会いました。あなたが出会ったのは知り合いですか?そうならばはい、知らない人ならいいえを押してください」はい ▶︎いいえ
「あなたは女性に間違えられたり、女の子みたいだと言われることがよくありますか?」▶︎はい いいえ


「今日のチャレンジです。鏡の中の自分の容姿を、五分間声を出してほめてあげましょう」


こんな調子で、まことのチャレンジは続いていった。もし明梨もこんな質問に答えているのだとしたら、その回答をこっそり覗きたいなと思ってしまう。自分もチャレンジ中だと、「もしかしたら彼女の手のひらにスペードの絵が書いていないかな」などと気になってしまうが、教室で様子を見ている限りでは、彼女がまことと同じように「チャレンジ」を始めているのかはわからなかった。


                 * * *


まことが「チャレンジ」に違和感を覚え始めたのは、開始から10日が経ったころだった。


「あなたは毎日オナニーをしますか?」はい ▶︎いいえ
「好きな人との行為を想像してオナニーすることが多いですか?アダルトビデオなどを見てすることが多い場合はいいえを押してください」▶︎はい いいえ
「あなたはどちらかというとMですか?Sだと思う場合はいいえを押してください」▶︎はい いいえ


これまでは心理テストや自己分析を尋ねるクエスチョンばかりだったが、その日のクエスチョンは性的なことを尋ねるものばかりだった。やや躊躇いながら正直に回答したまことだったが、5分後にプッシュ通知されてきたメッセージを見て首をかしげる。


「今日のチャレンジです。夜になったら、静かな部屋でイヤホンをしてこの動画を見ましょう」


まさかアダルト動画では…と身構えたまことはその日の夜、どきどきしながら自室のドアに鍵をかけて動画を開いたが、それはなんとも内容を表現しがたい不思議なイメージビデオのようなものだった。イヤホンからはユーロビートのようなアップテンポでうるさい音楽が流れ、画面では黒い背景にピンクの立方体が表示されたかと思うと、まるでWindowsのスクリーンセーバーのようにぐにゃぐにゃと変化していく。黒だった背景も紫や黄緑に次々に変化し、ときおりピカピカと高速で瞬くように何かの画像や文字のようなものがカットインするが、あまりに一瞬すぎてはっきり視認することができない。音楽の裏ではお経のような無機質なメッセージが流れているような気もするけれど、こちらも音声加工が激しすぎて日本語かどうかすら聞き取れなかった。


一度再生を始めると停止や先送りにすることもできないので、まことは結局最後まで意味不明な動画を見てしまう。最後に「お疲れ様でした。今日からクエスチョンは一問になりますが、チャレンジの数は増えていきます。理想の恋を手に入れるためにがんばりましょう」という文章が流れると、プッシュ通知されていたメッセージは消え、動画は2度と再生することができなくなってしまった。


「なんなんだよ、これ…。みんなこんなことをやってるのかなぁ」


怪訝に思うまことだったが、誰かにチャレンジのことを話せば「失敗」になってしまう。流行り物に詳しい酒井に聞いてみようと思ったが、こんなことで1週間も続けてきたチャレンジが無駄になってしまうのはもったいないし、何より明日以降どんなチャレンジが送られてくるのか気になってしまい、まことはもう少しこのゲームを続けてみようと決意した。


             * * *


まことがチャレンジを始めて3週間がたった。プッシュ通知の回数は以前より頻繁になり、内容は異常なほど際どいものばかりになっていた。1日誰とも話してはならない。毎日送られてくる動画をチャレンジ終了まで繰り返し見る。特定のお香を通販で買って毎晩炊き続ける。外出している間同じ音楽をイヤフォンで聞き続ける。あまりに異様な内容だったが、まことがチャレンジをやめることはなかった。「1日誰とも話してはならない」チャレンジなどはほぼ達成不可能なように思えたが、自分の部屋から親に「風邪で声が出ないから今日は学校休むね」とLINEしてクリアしたほどののめりこみようだった。


ここまでやったんだから、今更やめられない。

明梨との共通の話題になるかもしれないし。

あとちょっとで終わりだから、最後までやってみよう。


そんなふうに自分を説得しながらチャレンジを続けるまことだったが、実のところそれは都合のいい言い訳に過ぎなかった。まことはこのところ、お香をたきながら毎日送られてくる「動画」を見ることで異様な陶酔感を得られることに気づいてしまい、その魅力に溺れてしまっていたのだ。


「はぁ・・・はぁ・・・!気持ちいい、気持ちいいよぉ・・・❤ うっ、うっ・・・おほぉ・・・❤」


いつの間にか、意味不明な動画を見ながら部屋で毎晩オナニーをするのが当たり前になっていた。プッシュ通知から直接リンクされた「スペードクイーンショップ」という通販サイトで購入したお香を無印のアロマデフューザーに入れて、部屋に充満させるのも忘れない。甘ったるいココナッツのような不思議な香りをかいでいると、まるで自分が自分でなくなったようだ。全裸になって、動画をスマホで見ながら夢中でオナニーする。別に動画の中で女性の裸やSEXシーンが登場するわけでもないのに、なぜか動画を見るだけで彼のペニスは今までにないほど勃起し、自慰を求めてしまうのだった。


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今日はより没入感を高めるために、繁華街の大型電気店で見かけたスマホ用のVRゴーグルとヘッドホンまで購入してしまった。これは別に「チャレンジ」で指定されたわけではなかったが、店でゴーグルを見かけたとたんに「これで動画を見たらもっとすごいぞ」という考えが浮かんでしまい、気づいたら会計を済ませていた。自分でも異常だと思うが、もうやめられない。


「う、ううっ・・・!イクっ・・・あっ❤」


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ゴーグルをしたまま、ヘッドホンをしたまま、ベッドの上で横たわりドクドクと射精するまこと。舌をべろりと垂れさせて惚けた表情になり、家族や知人に見られたら人生が終わってしまうような痴態を見せる自分が信じられなかった。動画の終わりとともに、また新しい「チャレンジ」が送られてくる。はあはあと荒い息をしながら、ゴーグルからスマホを外して新たな課題を確認する。そこには、いつもと変わらないフォントでこう書かれていた。


今日も一日お疲れ様でした。明日のチャレンジです。普段の服装の下に、女性用の下着を上下とも身につけて一日過ごしましょう。


            * * *


「なあ、瀬尾ってちょっと変わったよな」

「え、お前もそう思う?なんか明るくなったよな。前はもっとおとなしい感じじゃなかった?」

「そうじゃなくてよ・・・なんか、か、可愛くなったっつーか」

「キッモ!お前マジか!?」

「違う違う!でもわかんだろ、お前も文化祭のとき言ってたじゃん!」

「ま、まあそこらへんのブスよりよっぽど美少女だけどよ・・・」


クラスメイトの間では、このところまことの変化が話題になっていた。女子生徒からは「口数が増えた」「以前よりもクラスに溶け込んだ気がする」「おしゃれに気を遣っている」といったおおむね好意的なものだったが、男子生徒の中には、まことの纏う雰囲気の中に何か艶めいた、インモラルな匂いを感じ取る者もいた。


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「おはよ!何の話してたの?」

「おう、せ、瀬尾か。いや別に、昨日のテレビの話とかよ」

「本当にぃ-?ボクの噂話でもしてたのかと思った❤」

「い、いやマジで違うし・・・ちょ、ちょっと顔近いよ」

「ふふっ、酒井クンちょっと最近かっこいいね。今度カラオケ行こうよ」

「まっ、マジ?あ、いや・・・行ってもいいぜ、うん」


スペードクイーンチャレンジの虜となったまことは、もはや普通の少年ではなくなっていた。今日もふだんの制服の下に女子高校生が身につけるような可愛らしいブラとパンツを着けている。その上、長ズボンの制服からは分からないが、黒のニーソックスまで履いている徹底ぶりだ。


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学校が終われば、チャレンジ通りの「放課後」が待っている。


電車で40分ほど離れた繁華街に出かけ、駅の多目的トイレでコインロッカーに隠してあった服に着替える。短いチェック柄のスカートに、袖口の眺めのカーディガン。ブラウスの胸元に赤いリボンタイを付けると、どこからどう見ても放課後の女子高生にしか見えない。足をニーソックスで隠してマスクさえしていれば、小柄なまことが実は少年であることなど誰にも見抜くことはできなかった。どうしても女装して外を出歩くとその異常さに興奮してペニスが勃起してしまうので、ボストンバッグを抱えて「前」を隠しながら歩くことになってしまう。短いスカートの中で布地の小さいパンツからペニスがはみだし、おなかの方までそりたってしまうが、今のまことはそれすらも興奮の材料にしかならなかった。


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(ふふっ、あったあった❤ はぁ・・・これ、本当キモチよさそう・・・❤)


今日のチャレンジは女装をしてアダルトグッズ店に入り、自分にあったバイブレーターとローションを購入することだった。今のまことにとっては、もはや「挑戦」でもなんでもない。小さめのペニスがピクピクと勃起してスカートを持ち上げるのを恥ずかしそうに直しながら、会計を済ませて店を出る。この格好のまま、スタバで一人でドリンクを飲むのも平気になった。わざと目につくオープンテラスの席に座って、SNSをいじる。「ねえ、このあと暇?」とチャラい男に声を掛けられるのも、むしろまことにとってはうれしいトラブルだ。誰にも声を掛けられないと(今日はメイクうまくいかなかったかな・・・)と心配になってしまうほど、まことは精神自体が女性化してきていた。


今日も家に帰るまで性欲が持たず、まことは行きと同じ多目的トイレに駆け込むと、すぐにバッグの中からVRゴーグルを取り出してオナニーを始めた。ゴーグルを着ける前に、昨日「スペードクイーンショップ」から届いたばかりの錠剤を飲み込むことも忘れない。これを飲んで毎日オナニーすることも大事な課題だからだ。便器の上に座り、スカートをはだけさせると、小さめのペニスを親指、ひと差し指、中指でつまむようにしてしごきはじめる。今日プッシュ通知されてきたオカズ動画は、またロシア人美少年のSEX動画だった。


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一週間ほど前から、アプリに送られてくる動画は意味不明なイメージ動画から淫靡なエロ動画にすりかわっていた。最初はイメージ動画に重なるようにしてあえぎ声やペニスなどとおぼしき映像がカットインする程度だったが、だんだんと映像の比率が増し、最近はあからさまにエロ動画にサブリミナル効果を施したとおぼしき代物が送りつけられるようになっていた。


「ああ、たまんない・・・❤ボクもこんなふうにしたい・・・はぁ、はぁ・・・❤」


ゴーグルの中では自分と同じようにAKBの衣装のような可愛らしい服装を着た銀髪の美少年が、スキンヘッドの猛々しい男に全身をなめ回され、犬のように犯され、顔面に大量に射精されている。ヘッドホンから流れる音声では、「ボクは変態です❤」「ボクは男に犯されたい❤」「ボクは女の子になりたい❤」「ボクは男の子と恋愛したい❤」「ステキな男のコのペニスをほおばりたい❤」「自分に素直になろう❤」「女の子になろう❤」という狂気じみたメッセージが抑揚のないお経のような調子で繰り返されていた。さらに、映像には3秒に一回ほど、フラッシュするように黒人のペニス画像や美少年が犯されている画像が一瞬カットインされるおぞましさだったが、そんな異様な動画にさえ、まことは興奮してペニスをしごきあげてしまう。途中で今日の「チャレンジ」を思い出したまことは、購入したばかりのバイブレーターを口にくわえて、夢中でフェラチオを始めた。


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「んぼっ、んべろっ、うぶぅ❤ べろぉん、ぶちゅっ、ンポンポンポンポンポンポっ❤」


それが当たり前であるかのように、初めてのフェラチオオナニーはしっくりと彼の体になじんだ。


「ブッポ❤ ブポ❤ はぁん、イク❤ あっ、イク、イクイク❤ ・・・はあああああん❤」


錠剤の影響か、目は血走り、ドクドクと心臓が高鳴り、ペニスはいつにも増してギンギンと勃起したままになっていた。自分のペニスの倍ほどもある極太バイブレーターを美味しそうにしゃぶりながら、まことは今日も女装オナニーで大量に精子をはき出してしまうのだった。


(はぁ・・・はぁ・・・だめだよ・・・こんなこと・・・でも、でも、もうやめられない・・・!)


全身がアプリによって汚染されていくのを感じながら、今日もまことはチャレンジをやめることはできなかった。明日も、また次の日も。アプリがくれる快感にすがって、まことはどんどんと堕落していった。


             * * *


まことは次第に学校に行くこともなくなり、朝から繁華街に行っては女の子として一日を過ごすのが日課になっていた。映画を見たり、ゲームセンターで遊んだり。時には町中で男に声を掛けられて、一緒に遊びにいくこともあった。「チャレンジ」の成果で女の子の声を出すのも上手になったので、男の子であることがバレたことは一度もない。いつの間にか、まことはマスクもせず素顔で街を歩くのが平気になっていた。大丈夫、メイクも完璧だから、あたしの正体がバレることはない。昨日は早稲田のイケメンと遊べたけど、今日は誰と出会えるかな?そんなことを考えながら、姉に黙って借りてきたバッグを持って街を歩く。そうしているうちにムラムラとしてきて、トイレに駆け込んではオナニーをする。もう、最近はペニスをしごくよりもバイブレーターを使ってアナニーするのが当たり前になっていた。チャレンジで乳首に通したピアスをいじりながら、夢中で尻を振る。家では壁に吸盤で固定したディルドーとラブラブSEXするのもお気に入りだ。セーラー服も、ブルマも、メイド服も、スクール水着だって持っている。もう、男には戻れない。


スペチャレの課題でツイッターも始め、毎日鏡の前でコスプレオナニーする痴態を世界に発信している。ハンドルネームは「Mako」。変態じみた男たちからセクハラじみたメッセージが大量に届くのが快感でやめられなくなった。はじめは画像だけだったが、最近は動画もUPしている。アカウントを消されても、何度も開設しては画像や動画を投稿する。途中から目線を修正するのも面倒になった。


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今日はまことがチャレンジを初めて41日目、つまり最終日だ。「明梨と恋仲になりたい」という願掛けで始めたチャレンジだったが、もはやまことはそんなことなど完全に忘れ、手段と目的が完全に入れ替わった格好になっていた。今日はツイッターで知り合った男性と「オフ会」をする予定で、明梨のことを思い出すことなどほとんどない。まことの頭にあるのは、オナニーと、薬と、男のペニスのことだけだった。


(もしかして、明梨もこんなことをやっているのかな?)


そう疑問に思ったこともある。いつか学校の帰り道に「スペードクイーンチャレンジ、私もやってみようかな」と話していた明梨も、この1カ月ほどでまことと同じように登校する日がだんだんと減ってきていた。クラスメイトの話では、彼女は人気者になるどころか、どんどん服装が乱れて成績も落ち、学校をサボっては悪い仲間とつるむようになったという。


実は先日、夜の繁華街を歩いていて、太った中年の男性と腕を絡めて歩く明梨らしき少女の姿を見かけたことがある。へそも丸出しの露出度の高い服装に、じゃらじゃらと金色のアクセサリを着けて大人びたメイクをした少女は、中年男に媚びるような表情でしなだりかかりながらホテル街の方へと消えていった。もしかしたら、彼女も「チャレンジ」の真っ最中なのかもしれない。誰との恋を成就するためかは、もはやどうでもよかった。彼女もきっとそうなのだろう。あたしたちにとっては、チャレンジを与えて頂くことこそが人生の目的なのだから。


《ピローン♪》


好みの男を捜して街を歩いていると、いつものように聞き慣れたアプリの通知音が聞こえた。まことは流行りの店でネイルアートを施した指で、姉から黙って借りたバッグの中からスマートフォンを拾い上げる。


「今日のチャレンジです。17時半に佐野原駅前のローソン前に行き、銀色のヴィッツ(ナンバー:ま81-52)に乗りましょう」


「クエスチョン:車に乗りましたか?」
▶はい いいえ


「クエスチョン:運転席にいるその男性はあなたの好みの男性ですね?」
▶はい はい


「クエスチョン:その男性のペニスをしゃぶりたくて仕方がありませんね?」 
▶はい はい


「クエスチョン:その男性のペニスをおマンコに受け入れたくて仕方がありませんね?」 
▶はい はい


「クエスチョン:あなたはもちろん、その男性をラブホテルに誘いましたね?」
▶はい はい


「クエスチョン:あなたの運命の人はこの人ですね?」
▶はい はい


「スペードクイーンチャレンジクリア!恋愛成就、おめでとうございます❤


=スペードクイーンチャレンジ(下)に続く=

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Sissy洗脳の過程が自然で、とても良かったです。堕ちた後の様子ももう少し詳しく見たかったです。
[ 2017/08/06 11:12 ] [ 編集 ]

(゚∀゚)=3ムッハー

いやぁ、男の娘がだんだんはまってメス堕ちするのはいいですねぇ。
たまりませんです。(*´ω`)
ごちそうさまでした。
[ 2017/08/06 11:34 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> Sissy洗脳の過程が自然で、とても良かったです。堕ちた後の様子ももう少し詳しく見たかったです。
私もいま読み返していて、ここで終わりは小説としては正しいけど、官能小説としては物足りないなと思いました。ので、もう少しエロ部分の書き足しをしようと思います(笑)
[ 2017/08/06 11:35 ] [ 編集 ]

Re: (゚∀゚)=3ムッハー

> 舞方さん
「アプリ洗脳」+「注文の多い料理店」(相手の注文に無意識に答えているうちに食べるつもりが食べられてしまう)というアイディアが先にあって短編小説化してみたんですが、あとで後編を足してもうちょっと物語自体をいじろうかなと思います。せっかく出した明梨ちゃんをもう少し生かそうかと。「本当は両思いで普通に行けば成就するはずのカップルが、ふとしたことで最悪の道に進んでしまう」という寝取られも混ぜたお話にしたいんですね。
[ 2017/08/06 11:45 ] [ 編集 ]

素晴らしいです!
妄想が膨らむアプリですね。
現実にあればやってみたいです。
スペードクイーンチャレンジ(下)も楽しみにしています!
[ 2017/08/06 20:11 ] [ 編集 ]

浜仔猫さま
ありがとうございますー!海外であるSNSチャレンジに挑戦した参加者が次々に自殺しているというニュースを見かけて、なんとなくエロバージョンを作ってみました(笑)下もできるだけ早めにお届けできるよう頑張ります。
[ 2017/08/08 18:09 ] [ 編集 ]

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