さて、棒立ちで表情をいじっても面白くないので、エロシーンを例にいじっていきますよ(シーンデータはお借りしました)。まずは眉をデフォルト、目を「瞳にハート」、口を「舌出し口開け」にしてベースとなる表情を作ります。下の図は「L」キーで呼び出せる表情MOD「ExpressionControl」を使って表情をつけたところ。
次に、ABMXがインストールされていれば「anim」→「状態」の中にある「Show Bonemod」をクリックして、Boneスライダーを呼び出します。キャラクターの各Boneの数値(通常はキャラメイク画面でしか操作できない設計図のようなもの)を直接スタジオでいじれる便利なMODですね。
すると、下図のような画面が出てきます。まずは目の表情をいじりたいので、「Search」欄に「eye」と打ち込んでみましょう。すると、すぐ下に「cf_J_Eyes05_s_R」だのなんだのとたくさんの文字列が表示されたと思います。Rとついていれば右目、Lなら左目の各パーツのBoneを司るタブなのですが、直感的に何がどの位置に対応しているのかはかなり根気よくいろんな数値をいじってみないとわからないのがネックですね。
今回は目の下を盛り上げるようにして、媚びたような半月状の目を作りたいので、目の下を司る「Eyes07」を左右両方とも開きます。
あとは、XYZ軸の数値をいろいろと弄ってみて、理想の表情に近づけていきましょう。一段目のスケールは大きさ、二段目のオフセットは位置、三段目のティルトは傾きを司っているステータス。Eye07は左右の目の下のBoneなので、スケールとオフセットのY軸位置を操作すれば、この通り目の下を上に引き上げて、いやらしい目つきを再現することができました。なお、ティルトのZ軸をいじることで、盛り上がる位置を微妙に左右ずらすことができます。一番自然な位置に動かしましょう。それに伴い、ExpressionControlでも「目の開き」を少しいじって、より理想的な表情に近づけていきます。
次は口です。舌出し口開けは本当に重要な表情なのですが、ただ口を開けましたというやる気のない感じで「なぜ一種類しかないの?」と言いたくなりますよね。ですので、口の端をいじって媚びた笑顔を作り、さらに舌をもっと突き出して下品な感じにしてみましょう。
いじるのは前回同様口全体のボーンに当たる「cf_J_MouthBase_rx」と「MouthCavity」(口の中)、「MouthMove」(唇)。さらに口角を上げるため「CF_J_mouth_R」「CF_J_mouth_L」もいじっています。細かいレシピは下図参照ですが、口全体を傾けたり、舌の角度、大きさを変えたり、MouthRとLのY軸を+にして口角を引き上げたりと大手術になりました。これで全体の表情が完成です。
※今回は舌自体は動かしていませんが、口と同様に「tang◯◯」で出てくるBoneをいじっていけば、自由に動かすことができます。ちなみに◯部分に数字が入っているのが舌の部位ごとに細かく振り分けられているBoneですよ。
あとは光の当たり具合や影の表現、色などを調整し、淫靡な感じを強調して終了です。ちなみに、目は左右完全に同じ数値にするよりも、ごくわずかに左右で開き具合を変えたり、傾きを変えたりするとよりリアルな表情をつけることができますよ。
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