PixivでコイカツのGIF動画をたまに見かけると思いますが、「Screen to GIF」という無料ソフトを使って、こうしたファイルを簡単に作る方法を紹介したいと思います。あとからセリフやモザイクを入れたり、不要なコマをカットしたりすることもできますよ!
Screen to GIFをゲットしよう
スクリーンショットをGIF動画化する方法はいくつもありますが、操作が直感的にできて機能が盛りだくさんな「Screen to GIF」というフリーソフトがおすすめです。
こちらの公式サイトにアクセスして、「Installer」または「Portable」をクリックすればダウンロードできます。
インストールが完了後にソフトを起動すると「レコーダー」「webカメラ」「ボード」「エディター」のボタンがあるこちらの起動画面が表示されます。起動しているはずなのに画面が表示されない場合は、タスクバーに常駐している可能性があるのでチェックしてみてください。
「レコーダー」ボタンをクリックすると画面上に白い枠が表示されますが、この白い枠に囲われた透過部分がGIF動画として録画されるスクリーンショット範囲になります。右下にサイズが書かれていますので、任意のサイズを入力するか、通常のウィンドウのように枠を拡縮することで保存される画面(キャンバス)の大きさを決めることができます。出力されるGIFのキャンバスサイズはあとで変更することができますので、さほど厳格に考えなくてもOKですよ。
○フレーム毎秒とあるのは、1秒あたりに記録されるフレーム数です。15フレーム毎秒なら、1秒あたり15枚の画像を保存して動画化することになります。数字が大きいほど滑らかなGIFアニメになりますが、GIF画像の容量が非常に大きくなるので注意しましょう。ただ、撮影後にエディター画面で「フレーム数を削減」することもできるので、最初から少なくするよりは多めに撮っておいてあとで調整したほうがいいかもしれません。
コンフィグ画面を使いこなそう
歯車のボタンを押すと、コンフィグ画面が開かれます。撮影前にまずいじっておくといいオススメ項目は下記の通り。何度か動画を撮って慣れてきたら、ソフトの常駐方法なども自分好みに変更してみましょう。
・マウスカーソルの表示/非表示
「録画中にマウスカーソルを表示」をオフにしておくと、せっかくGIF動画を録画したのにカーソルが写り込んでいて興ざめ…という事故を防げるのでオススメです。
・インターフェース
デフォルトで「旧」になっていますが、好みで「新」と使い分けてみてください。「旧」はさきほどの白枠を使って撮影場所を決めるスタイル、「新」は枠がなくなったシンプル表示になり、撮影する際に枠を指定するスタイルになります。
・ショートカットキーで一発操作
「ショートカットキー」のタブからは、録画開始と終了をそれぞれ1つのキーで操作できるように設定できます。デフォルトでは録画開始のショートカットは「F7」キー、録画停止は「F8」キーになっています。コイカツスタジオのショートカットキーと重複しないものを設定すると良いでしょう。
シーンデータを録画してみよう
試しにコイカツスタジオを起動して、シーンデータをGIF動画で撮影してみましょう。動画の始まりと終わりがループしているタイプのシーンデータだと、繰り返し表示されるGIF向きです。コイカツスタジオが全画面表示されているとさきほどの枠が手前に表示されないので、ウィンドウ表示にしておいたほうが撮りやすいかと思います(※ショートカットキーを使えば全画面表示でも問題なく撮影できます)
・撮影のコツ
シーンデータのキャラクターなどを選択した状態だと、FK/IKの操作軸が映りこんでしまう可能性があります(操作軸の表示をオフにしていても体幹に沿った白いバーが表示されます)。撮影前に必ず何も選択していない状態にしましょう。各パネルもオフにすることをおすすめします。MODを導入していれば、スペースキー一発ですべてのパネルをオフにすることができますよ。
ループタイプのGIF動画を撮りたい場合は、ループが始まる少し前と少し後まで長めに撮影しておくことをおすすめします。あとから動画の始まりと終わりをカットすることが簡単にできるのですが、尺が足りない場合は追加するのが大変だからです。
撮影が無事終わると、このようなエディター画面が表示されるかと思います。ここで録画したGIFアニメを保存する前に、細かな編集や追加撮影をすることができます。ちなみにこのエディター機能を使えば、いま保存したGIF動画だけでなく、既存のGIFを読み込んだり、編集したりすることも可能ですので、複数のコイカツシーンデータの動画をつなぎ合わせて一つの動画にすることもできます。
(1)必要のないフレームを削除する
上部メニューにある「フレーム操作」のタブでは、必要ないフレームを削除したり、フレームの順番を入れ替える編集ができます。GIFの開始部分、終了部分に余計なフレームが入っていると見栄えが悪いので、「以前を削除」「以降を削除」を使ってうまく調整してみましょう。撮影したフレーム数が多すぎた場合は「フレーム数削減」で減らすこともできます。いらない部分を思い切って捨てて、無駄に重いGIFにならないようにするのがコツです。
(2)キャンパスのサイズを調整する
「画像編集」のタブからリサイズを行うことができます。フレーム数だけでなく、完成品のサイズを小さくすることでGIFアニメの容量を小さくできるので、必ずここはチェックしましょう。全体の拡縮だけでなく、切り抜き(トリミング)や左右反転も可能です。「アスペクト比を維持する」のチェックを外してしまうと、画像の縦横がバランス悪くなってしまうので注意しましょう。「DPI(解像度)」や「スケーリング比率」を低く変更すれば完成品の容量を軽くすることができますが、その分画質も低下するので注意しましょう。
(3)キャプション(字幕)を入れることも可能
画像編集タブでは、GIFにキャプションや書き込みを入れることもできます。注意したいのは、書き込まれるのは画面下に表示されるフレームごとということ。「Ctrl+A」ですべてのフレームを選択してからキャプションなどを書き込めば、動画の最初から最後まで表示されたままになりますし、特定のフレームだけに表示したい場合はShiftキーを押しながら書き込みたいフレームを選択すればOKです。
うまく使いこなせば、キャラの口パクに合わせてセリフ字幕を入れることもできるので、ぜひいろいろ試してみてください。ちなみに「帯」のボタンからは、フレームの上下に黒い帯を入れることができます。画面下に黒い帯を入れてそこに白い文字でキャプションを入れると、映画のように見えますよ。
完成品を保存しよう
動画の出来栄えは「再生制御」のタブからチェックすることができます。ループする画像を作る場合は「ループ再生」にチェックを入れておけば、うまく表示されるかどうか確かめられます。ループする際に画面がカクついてしまう場合は、不要なフレームを削除するなど工夫してみてください。
画像が完成したら、「ファイル」タブに移動し、「名前を付けて保存」をクリックします。ファイルタイプが「GIF」になっているのを確認して、「保存」をクリックします。ループさせたい場合は「ループ型GIF」にチェックを入れればOK。「無限ループ」のチェックを外して「3回繰り返し」などとループ回数を指定することもできます。
あとは保存先とファイル名を指定した上で「保存」を押すと、晴れて完成品が出力されます。しばらくエンコードに時間がかかるので注意しましょう。
画像が重すぎるときは
初めてGIF動画を出力すると、数十~数百MBくらいの非常に重い作品になってしまうことが多々あるかと思います。自分で楽しむだけならいいのですが、Pixivに投稿したりブログにアップしたりしたい場合は大変ですね。容量を圧縮する方法はいくつかあるので、「ヌルヌルした動き」「画像自体の画質」「キャンバスの大きさ」のどれを優先させるか考えながら調整してみてください。
・「リサイズ」機能で小さくする
当然ですが、完成品のキャンパスサイズが小さい方がファイルの重さ(容量)も小さくなります。この記事のトップ画像にしているアイネスフウジンのGIF動画はもとは1600×800ピクセル程度で撮影しており、そのまま出力すると48MBありましたが、ブログのサイズに合わせて幅720ピクセルに調節すると13.1MBまで小さくなりました。
・フレーム数を少なくする
GIFアニメはいわゆる「パラパラアニメ」形式で静止画を連続表示させてアニメーションしているので、前述したとおり、フレーム数(パラパラアニメで言うページ枚数)を削減することで完成品の容量を削減することができます。あまり削減しすぎるといわゆる「コマ落ち」のようになってしまうので、「ヌルヌル表示」されるギリギリを狙って削減しましょう。体感ですが、フレーム数を半分にすれば容量もだいたい半分になります。
・画質を落とす
さきほど紹介した通り、画像編集の「リサイズ」から「DPI(解像度)」や「スケーリング比率」を低く変更すれば完成品の容量を軽くすることができます。その分画質も低下するので注意しましょう。
・出力後にGIF圧縮サイトを利用する
「
gifcompressor」や「
I♡IMG」といったGIF画像圧縮サイトを使えば、容量の何割かを削減することができます。サイトにアクセスしてアップロードするだけなので、エディター機能でこれ以上削減できないところまで調整できたら、最後にこちらを使うと良いでしょう。元の画像がどれほど軽量化されていたかにもよりますが、2~4割程度削減できることが多いです。そのかわり、いずれのサイトも画質がかなり落ちてしまうので注意しましょう。
おわりに
コイカツスタジオはせっかく3Dなのでシーンデータとしてぐりぐり視点を動かしながら楽しむのが一番ですが、こうしたフリーソフトを使ってアニメ動画を作るのもまた楽しい機能です。MODの「Timeline」機能と組み合わせて、複数のシーンをつなぎ合わせたり、セリフを入れたりし始めるとどんどん時間が溶けていくので大変おすすめです笑
Pixivでは「うごイラ」の投稿画面から、GIF動画をUPすることができます。上限8MB、500フレームまでの作品が投稿できますので、うまくサイズを調整できたらUPしてみるのも楽しいですよ。
それでは皆様、アクティブなコイカツライフを!賢木でした。
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