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陽美~凛々しかった妻の変貌~【14】

最終更新:2010/08/17 20:51 │ ブログ記事 | コメント(0)

陽美は金髪のいうとおりに車を走らせて、彼のたまり場だという大学の寮へ移動した。そこかしこにビールの空き缶が散らばり、床にはゲーム機の配線が乱雑にからまる、いかにも男子大学生らしい部屋だった。金髪はガラガラとそうしたゴミをはらいのけてソファに座ると、まるで悪びれもせず「お姉さん、助かったよ。今週の寮の買い出し当番、おれだったからさ」と笑った。店外で普通は見ることのない黄色い買い物かごが室内にあるのが何かおかしくて、陽美もつられて笑顔を見せた。

 


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金髪は「隆」と名乗った。名前も知らない大学生と犯罪を犯してしまったことにあらためて驚きながら、陽美が本名を名乗ると、「藤堂陽美か。じゃあ、ルミだね」と勝手にニックネームをつけられてしまった。年齢を告げると、金髪は一瞬驚いた様子で、「えっお姉さんめっちゃ若いね!もう社会人なの?俺の2個上くらいだと思ってたのに。肌とか超きれいじゃん」と目を丸くした。

 

「ああいうこと、よくするの」


 「ああ、うちらの寮じゃ、買い出しいつもああだから。でも同業に会ったのはじめてだよ。お姉さんこそ万引き大好きだったり?」


 「あたしは別に・・・」


「いいよいいよ、別に通報したってしょうがねえし、したら俺らも捕まるしw まあ、ストレスたまるときあるよな」



 「・・・」


 「ねえ、メアド交換しよ?別にかごダッシュ手伝ってくれなくてもいいけど。お姉さん美人だし、どっかでまた飲みたいから。ははっ」

 



 

マンションに居づらくなっていた陽美は、こうして隆と頻繁に連絡を取るようになった。はじめは渋谷などの居酒屋で普通に飲むだけだったが、次第に陽美は昼間も彼に連絡を取り、外へ出掛けることが多くなっていった。隆は外で遊ぶとき、陽美の腰に手を回すなどして徹底的に「自分の女」として扱う。はじめはそれに少し違和感もあったが、彼はあくまで紳士的にエスコートしていたので、すぐに陽美は気にならなくなった。

 彼にスロットなどのギャンブルやクラブ遊びを教えられ、彼女は次第に乱れた生活にどっぷりとはまっていった。隆にはいかにも大学の不良グループというような仲間が4~5人おり、陽美は彼らに「彼女」として紹介されて一緒に遊び回るようになった。渋谷や池袋などの居酒屋を明け方まで飲み歩くことも増え、王様ゲームなどと称してその巨乳を好きなようにもみしだかれることもあったが、陽美はたいてい冗談で済ませてしまった。貞淑で常識的だった彼女の感性はすっかり狂い、その場の「ノリ」と「勢い」が全ての馬鹿女へと着実に成り下がっていったのである。この出会いが彼女の人生を台無しにしたと言っても過言ではないが、きっと堕落しきった今の陽美に聞いても、後悔の言葉を聞くことはできないだろう。

 


 ちなみにあの怪文書の主は、あとで博隆が浮気をしたOL本人だったことがわかった。社内不倫に飽きた彼女は、しつこい相手をさっさと捨てるためにいつもああした行動を取っているらしい。そんなことをすれば激怒した妻から慰謝料を請求されることもあるだろうにとあとで陽美はあきれたが、彼女のことはもうどうでもよくなっていたので、すぐに忘れた。


 隆に教わった煙草は、彼女のストレスを解消する助けになった。クラブで流れる大音量のUKロックの良さもすぐにわかるようになったし、聡明な彼女にとってはパチンコの釘読みも、スロットの目押しもかんたんだった。一日で7万円勝って浮かれて遊び回った日もあったし、10万円負けた日もあった。負けた日はみんなで「カゴダッシュ」をして、憂さを晴らした。
 六本木のクラブに集まるガラの悪い外国人たちと会話するのも、帰国子女の彼女には朝飯前だった。あっというまに下品なスラングも、不良好みの派手目なメイクも覚えることができた。隆の仲間が連れているほかのギャル女のように、もっと露出の多い格好をしたらとすすめられたのにはすこし抵抗があったが、若い男たちに「かわいい」と褒められると悪い気はしなかった。彼と一緒にいるときだけは、博隆のことも陽菜のことも忘れることができた。


 

隆と初めてセックスしたのは、いつものワンボックスカーの中でだった。彼にあの目でじっと見つめられると、彼女はいつでも何も言えなくなってしまう。テキーラをしこたま飲んで酔っぱらった陽美はいつも家庭の愚痴ばかり口にしていたが、隆はそれを一切茶化したりせずに、真剣に聞いてくれた。

 

「うわ、ひでえ男だな。俺だったらルミに絶対そんなことしないのに」

「ルミは全然うちらと年かわんないって。自分のこと年とってると思いすぎだよ、超きれいだよ」

「浮気の証拠もあるんでしょ?じゃあさっさと精算しちゃえばいいじゃん。ルミはうちらと遊んでるときのほうが絶対輝いてるよ」

「なあ、今しよ?俺、ルミとえっちしたい。最悪な旦那のこと忘れて欲しい」

 

 文章にすると「適当ここに極まれり」としか言いようのない口説き文句に、陽美の心はあっさりとほだされた。隆のセックスははじめはやさしく彼女を満足させたが、次第に慣れるにつれ激しく責め立てるようになった。彼の下半身は同世代に比べても立派なもので、あっという間に彼女は隆の体にハマってしまった。隆に抱かれれば抱かれるほどに、陽美は博隆のセックスのレベルの低さ、情けなさに気付いてしまうのだ。

 彼女が彼との情事にのめり込むにつれ、隆は巧みに「おあずけ」を織り交ぜるようになり、着々と彼女を「躾け」ていった。「もっと俺好みの女の子になってよ」という隆の言葉に操られ、陽美は素直にどんなことでも従うようになってしまった。人妻とは思えないおねだりの言葉を吐かされ、ノーパンノーブラで繁華街を連れ回され、車を運転している彼のチンポを助手席からしゃぶらされ、ごほうびと称してエロい衣装を買い与えられてハメられる毎日。

 

 「万引きもパチも大好きなエロ女のおまんこに、隆様のぶっといオチ○ポずぼずぼしてくださぁい 夫のストローみたいなおちんちんじゃなくて、隆様の立派なオチンポ様の味を覚えちゃったのぉ♪ ご主人様の言われたとおりに致しますから、早くルミのえっちなおまんこ、ザーメンでいっぱいにしてください

 

いつもの隆の部屋。ソファで煙草をくゆらせている彼の前でおまんこを広げ、淫らにケツを振りながら言われたとおりの「おねだり」を口にしながら、彼女は「ああ、もう戻れないところまで来ちゃったな」と思った。最初は罪悪感を覚えていた隆とのセックスも、繰り返すうちにすぐに陽美の日常の一部になった。自分は自分を苦しめた夫と同じことをしているという自覚もあったが、そんな倫理観や自戒はもう意味をなさなくなっている。彼女にとってすでに博隆はただの同居人に成り下がり、陽菜は離婚に踏み切れないひとつのファクトでしかなくなっていた。

 

若い男の体に夢中になった浅ましいエロケバ妻に、隆は囁いた。

 

「慰謝料もらって追い出すのはあとでもできるしさ。そんな男、捨てるよりATMにしたほうがトクじゃん?」

 

「娘さんもあっちの金で育てさせてさ。うちらは今まで通り楽しくやろうよ」

 

「集めた証拠で脅してさ、こんな汚えとこじゃなくて、あっちで2人で住もうよ。聞いてたら間抜けっぽい旦那だし、うちらの奴隷にしちゃおうぜ」

 

陽美にとって、それは、とてもいい考えのように思えた。しかしそんなことより、いまは目の前のチンポで火照った体を慰めてもらわなければならない。聡明だった彼女の脳内はすっかりピンク色に染まり、今や下品なことしか思い浮かべられない状態になっている。陽美は彼女のご主人様に土下座して足を舐め回し、「いまチンポをハメてくれるなら何でもする」「夫を脅して便利なATMにする」「うちのマンションも全部使って良いからいますぐセックスしてください」と無様なおねだりをしてしまうのだった。

 

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